この記事でわかること
米国株投資に挑戦したいけど、たくさんの銘柄からどれを選べば良いか、リスクはないかと不安を感じていませんか?

FP2級、投資歴8年のかないです。
毎月コツコツ積み立てとほったらかし運用で資産は500万を超えました!
この記事では、新NISAの成長投資枠で米国株投資を始めるメリット・デメリット、注意点を徹底解説。
さらに2025年版のおすすめ成長銘柄、高配当銘柄、ETFを厳選してご紹介します。
最後まで読めば、安心して米国株デビューできますよ!


新NISAの成長投資枠は年間240万円まで
新NISAの成長投資枠では、年間最大240万円まで非課税で投資できます。
つみたて投資枠と比べ、個別株やETFなども購入可能です。
両者は併用が可能で、合わせると年間で最大360万円まで非課税で投資できます。

米国株や米国ETFに投資する場合、成長投資枠を利用します。

成長投資枠の上限を理解し、自身の投資計画に合わせて有効活用しましょう。
新NISAの成長投資枠で米国株がおすすめな理由3つ
新NISAの成長投資枠で米国株がおすすめできる3つの理由を解説します。
- 米国のGDPは世界1位!
- 米国の人口は増えていく
- 連続増配している企業が多い
米国株がおすすめな最大の理由は、世界No.1の経済大国だからです。
米国は長年にわたりGDP(国内総生産)世界トップを維持しています。

米国のGDPは今後も成長が続くと予測され、株価も上昇していく可能性が高いでしょう。

世界経済の中心である米国に投資するのは、資産形成の王道です。
人口が増え続ける見込みである点も、米国経済の強みです。
国連の推計によると、移民の流入により米国の人口は今後も増え続けると予測されています。

人口が増えればモノやサービスを買う人が増え、経済全体に活気が生まれます。
消費活動が増えれば企業の売上が上がり、株価は上昇するでしょう。

継続的な人口拡大により、長期的で安定した成長が期待できます。
米国には、株主への利益還元に積極的な企業が多いのもおすすめの理由です。
何十年にもわたって配当金を増やし続けている連続増配株が多数あります。
企業が配当を増やし続けられるのは、業績が安定して成長している証拠です。

連続増配株に投資すれば、安定した配当収入が期待できます。
新NISAで米国株に投資するメリット
経済成長が期待できる米国株には、投資初心者にとって嬉しいメリットが3つあります。
- 1株から購入できる
- 配当金が年4回の企業がある
- 世界的大企業が多い
具体的に見ていきましょう。
米国株のメリットは、ほとんどの銘柄を1株から購入できる手軽さです。
日本の株式市場では多くの企業が100株を1単元として取引するため、数十万円の資金が必要になります。
米国株なら数万円程度の少額から、アップルやアマゾンといった世界的な大企業の株主になれます。

新NISAの成長投資枠で、少しずつ優良株を買い増していくといいですね。
配当金を年4回受け取れる企業が多いのも、米国株投資の魅力です。
日本では配当金は年1回か2回という企業が一般的ですが、米国では四半期ごとに配当を出す文化が根付いています。
配当金がこまめに支払われると、投資を続けている実感を得やすく、モチベーションを維持できるでしょう。
米国には、私たちの生活に欠かせない世界的な大企業がたくさんあります。
- アップル・・・iPhone
- マイクロソフト・・・Windows
- アルファベット・・・Googleなど
自分がよく知っている、応援したいと思える企業に投資できるのは株式投資の醍醐味です。

世界で活躍する優良企業を応援して、大きなリターンを狙いましょう。
新NISAで米国株に投資するデメリット
新NISAで米国株に投資する際に知っておくべき3つのデメリットを解説します。
特に日本株との違いを把握しておきましょう。
- 為替変動リスクがある
- 株主優待がない
- ストップ高・ストップ安がない
米国株への投資で最も注意したいのが為替変動リスクです。
米国株は米ドルで取引されるため、円とドルの交換レート(為替レート)の変動が損益に直接影響します。
たとえ株価が上昇しても、円高が進むと円に換金した際に利益が減る可能性があります。

例えば、1ドル150円の時に1.000ドルの株を買った場合、必要な資金は15.000円です。
その後、株価が変わらなくても、為替レートが1ドル140円の円高になっていれば、円換算では14.000円となり、損失が出てしまいます。

株価の動きだけでなく、為替の動きにも注意しましょう。
日本株投資の楽しみである株主優待は、米国株には基本的にありません。
米国企業が株主へのお返しを、品物ではなく配当金など現金で行うことを重視しているからです。
優待に使うお金を会社の成長のために投資したり、配当金を増やしたりする方が、最終的に株価が上がって株主のためになります。

株主優待を目当てに投資をしている方にとっては物足りないでしょう。
米国株には、日本株のような1日の値幅制限がありません。
そのため、株価が1日で大きく変動する可能性があります。

株価が急騰して大きな利益を得られるチャンスがある一方、一気に株価が暴落し大きな損失がでるリスクも伴います。
ただし、市場全体がパニックで大暴落したような場合には、取引を一時的に止める「サーキットブレーカー」という仕組みがあります。

日本株に比べてハイリスク・ハイリターンです!
新NISAの米国株投資の注意点
新NISAの非課税メリットを活かすために、米国株投資特有の3つの注意点を初心者にも分かりやすく解説します。
- 配当金に外国税がかかる
- 外国税額控除の適用外
- 損益通算・繰越控除ができない
新NISA口座は利益が非課税になる制度ですが、米国株の配当金については10%の外国税がかかります。
新NISAで非課税になるのは、あくまで日本国内でかかる税金(所得税と住民税)です。
もちろん、日本での20.315%の税金はかからないため、課税口座で受け取るよりは手取りが多くなります。

売却して得た利益は非課税ですが、配当金には現地の税金がかかる点に注意!
課税口座で米国株の配当金を受け取った場合、外国税額控除を利用して米国で支払った税金の一部を確定申告で取り戻せます。
外国税額控除は日本と米国での二重課税を調整するための仕組みです。

新NISA口座では、この外国税額控除を適用することができません。
日本国内の税金がそもそも非課税であり、二重課税の状態が発生しないためです。

配当金から米国で源泉徴収された10%の税金は、自己負担となります。
新NISA口座での取引で損失が出た場合、その損失を他の課税口座で得た利益と相殺する損益通算はできません。
損失を翌年以降に持ち越して将来の利益と相殺する繰越控除も不可能です。

例えば、新NISA口座で20 万円の損失を出し、同時に課税口座で30万円の利益が出ていたとします。
この場合、新NISAの損失は考慮されず、課税口座の利益30万円全額に対して税金がかかります。

NISA口座では損失が出た場合の税制上の救済措置はありません。
米国株と日本株のちがい
米国株と日本株の大きなちがいは、投資の始めやすさと株主への利益還元の考え方にあります。
米国株と日本株のちがい
項目 | 日本株 | 米国株 |
取引単位 | 100株単位 | 1株単位 |
最低投資額 | 数万円~数十万円 | 数千円~ |
通貨 | 日本円 | 米ドル |
為替リスク | なし | あり |
取引時間 | 9:00-11:30、12:30-15:30 | 夏時間:22:30-翌5:00 冬時間:23:30-翌6:00 |
値幅制限 | ストップ高・ストップ安あり | 制限なし |
配当回数 | 年1-2回が多い | 年4回が多い |
配当利回り | 2.14%(日経平均) | 2.34%(ダウ平均) |
株主優待 | 充実している | ほとんどなし |
市場規模 | 約705兆円 | 約7,500兆円 |
上場企業数 | 約3,700社 | 約5,300社 |
代表指数 | 日経平均、TOPIX | S&P500、ダウ、NASDAQ |
注文方法 | 指値、成行、逆指値等 | 指値、成行 |

自分の投資スタイルに合った市場を選びましょう。
米国株の選び方
米国株投資の魅力がわかっても、数千以上ある銘柄のどれを選べば良いのか迷いますよね。
ポイントを押さえて、優良な投資先を見つけましょう。
- 大型株から選ぶ
- 連続増配をしてるかチェック
- 人気の投資信託から銘柄を選ぶ
ここでは投資初心者でも失敗しにくい米国株の選び方を3つ、具体的に解説します。
投資初心者が最初に選ぶなら、企業の規模が大きく知名度の高い大型株がおすすめです。
大型株は業績や財務基盤が安定している企業が多く、安心して長期保有しやすくなっています。
例えばGAFAMに代表されるような企業は、ニュースなどで見聞きする機会も多いでしょう。
・Google(グーグル)・・・検索エンジン、YouTube、Gmail等を運営
・Amazon(アマゾン)・・・世界最大のECサイト運営
・Facebook(フェイスブック、現Meta)・・・FacebookやInstagramなどSNS運営
・Apple(アップル)・・・iPhone、iPad、Macなどの製造・販売
・Microsoft(マイクロソフト)・・・Windows、Office、クラウドサービス提供

まずは、世界中で知られる安定した大企業から投資を始めてみましょう。
長期で安定したリターンを狙うなら、株主への配当金を長年にわたって増やし続けている連続増配株に着目しましょう。
企業が配当を増やし続けられるのは、事業が順調で利益をだしている証拠です。
米国には、25年以上連続で増配している「配当貴族」や、50年以上も続ける「配当王」と呼ばれる優良企業がたくさんあります。
配当王とは50年以上連続して配当を増やし続けている企業
〈代表的な銘柄〉
・コカ・コーラ(KO):59年連続増配
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):60年連続増配
・プロクター・アンド・ギャンブル(PG):67年連続増配
配当貴族とは25年以上連続して配当を増やし続けている企業
〈配当貴族の条件〉
・25年以上連続で増配している
・時価総額が30億ドル以上である
・1日あたりの平均売買代金が500万ドル以上である
こうした企業は景気の変動にも強く、堅実に経営している場合が多いです。

安定した配当収入は、株価が下落したときの精神的な支えにもなります。
本来、投資先は次のような専門的な情報を分析して決めるのが王道です。
- アメリカ全体の経済状況
- 企業の事業内容や将来性
- 決算書などの業績データ
しかし、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。
自分で個別株を選ぶ自信がない場合は、プロが選んだ銘柄の組み合わせ商品である投資信託の組み入れ銘柄を参考にするのも有効な方法です。
S&P500などの有名な株価指数に連動するインデックスファンドには、米国の優良企業がたくさん含まれています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)上位10銘柄
順位 | 銘柄名 | 日本語名 | 構成比率 | 業種 |
---|---|---|---|---|
1 | NVIDIA CORP (NVDA) | エヌビディア | 7.90% | 半導体 半導体製造装置 |
2 | MICROSOFT CORP (MSFT) | マイクロソフト | 6.80% | ソフトウェア サービス |
3 | APPLE INC (AAPL) | アップル | 6.20% | テクノロジ ハードウェア・機器 |
4 | AMAZON.COM INC(AMZN) | アマゾン・ドット・コム | 3.90% | 一般消費財 サービス流通 |
5 | META PLATFORMS INC-CLASS A(META) | メタ・ プラットフォームズ | 2.90% | メディア・娯楽 |
6 | BROADCOM INC (AVGO) | ブロードコム | 2.60% | 半導体 半導体製造装置 |
7 | ALPHABET INC-CL A(GOOGL) | アルファベット (クラスA) | 2.20% | メディア・娯楽 |
8 | ALPHABET INC-CL C(GOOG) | アルファベット (クラスC) | 1.80% | メディア・娯楽 |
9 | TESLA (INCV) | テスラ | 1.70% | 自動車・自動車部品 |
10 | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CLASS B(BRK.B) | バークシャー・ ハサウェイ(クラスB) | 1.60% | 金融サービス |
証券会社のサイトなどで投資信託の「組入上位銘柄」を確認してみましょう。
これは、いわば投資のプロが厳選した銘柄リストです。
まずはその中から気になる企業をいくつかピックアップし、詳しく調べてみましょう。

好きな企業や応援したい企業といった身近な基準で選んでみるといいですね。
新NISAの成長投資枠におすすめ米国株銘柄
では具体的に新NISAの成長投資枠でどのような銘柄を選べばよいのか解説します。
- 成長銘柄
- 高配当銘柄
以上2つのカテゴリーに分けて紹介します。
大きな株価上昇が期待できる成長銘柄を以下3つ紹介します。
- マイクロソフト(MSFT)
- アマゾン・ドット・コム(AMZN)
- エヌビディア(NVDA)
新NISAの成長投資枠で積極的にキャピタルゲイン(値上がり益)を狙いたい方におすすめです。
マイクロソフトは、安定した収益基盤と将来性の高いAI・クラウド事業を両立する、優良な成長銘柄の代表格です。
マイクロソフト(MSFT)の株式情報
項目 | |
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株価 | 509.98 USD |
時価総額 | 3,791.19 億 USD |
配当利回り | 0.65% |
発行済株式数 | 74.33 億株 |
出来高 | 13.51 百万株 |
業種 | ソフトウェア・サービス(情報技術) |
市場 | NASDAQ |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |
パソコンのOSであるWindowsや、Word・ExcelなどのOffice製品で圧倒的なシェアを持ちつつ、近年は生成AI技術を自社のサービスに組み込む「Copilot」にも注力してます。

長期的に安心して保有できる成長株といえるでしょう。
アマゾンは世界最大のネット通販事業と、高収益なクラウド事業「AWS」を併せ持つ成長性の高い企業です。
私たちの生活に欠かせないネット通販「Amazon」で圧倒的な地位を築きつつ、実は利益の多くを法人向けのクラウドサービスで稼いでいます。
アマゾン(AMZN)の株式情報
項目 | |
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株価 | 220.71 USD |
時価総額 | 2.37兆 USD |
配当利回り | 0.00%(無配当) |
発行済株式数 | 10.66億株 |
出来高 | 11.60百万株 |
業種 | 一般消費財・サービス流通・小売り |
市場 | NASDAQ |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |
AWSは世界中の多くの企業が利用するITインフラとなっており、企業のDX化が進む中で今後も安定した成長が見込まれるでしょう。

2つの強力な事業を持っているのが大きな強みで、持続的な成長が期待されます。
エヌビディアは、近年のAIブームを裏で支える半導体メーカーです。
同社が開発するGPU(画像処理半導体)は生成AIの学習や膨大なデータ処理に不可欠で、世界中のIT企業から需要が殺到しています。
AI開発はもちろん、高性能なパソコンやゲーム、データセンターなど幅広い分野で同社の技術が活用されています。
エヌビディア(NVDA)の株式情報
項目 | |
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株価 | 178.43 USD |
時価総額 | 4.46兆 USD |
配当利回り | 0.02% |
発行済株式数 | 243.00 億株 |
出来高 | 1.43 億株 |
業種 | 半導体・半導体製造装置(情報技術) |
市場 | NASDAQ |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |

AI市場の拡大とともに、さらなる業績拡大の可能性を秘めています。
次に株価の値上がり益だけでなく、安定した配当収入(インカムゲイン)を重視したい方に3つのおすすめの高配当銘柄を紹介します。
- エクソンモービル(XOM)
- コカ・コーラ(KO)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
エクソンモービルは世界最大級の総合エネルギー企業であり、安定した高配当利回りが魅力の銘柄です。
エクソンモービル(XOM)の株式情報
項目 | |
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株価 | 113.95 USD |
時価総額 | 485.80 B USD |
配当利回り | 3.48% |
発行済株式数 | 4,263,247,021 株 |
業種 | エネルギー・化学製品(統合型エネルギー) |
市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |
エネルギーという生活に不可欠な商品を扱っているため業績が安定し、40年以上にわたり増配を続ける「配当貴族」の一員です。

長期的に安定した配当収入を期待できます。
コカ・コーラは、景気の影響を受けにくい生活必需品セクターを代表する高配当銘柄です。
同社の飲料は世界中の人々に愛されており、景気が後退しても需要が大きく落ち込むことはありません。
コカ・コーラ(KO)の株式情報
項目 | |
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株価 | 66.43 USD |
時価総額 | 284.95 B USD |
配当利回り | 2.98% |
発行済株式数 | 4.303 B 株 |
出来高 | 14.75 百万株 |
業種 | 一般消費財・生活必需品(コンシューマー・ステープル) |
市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |
コカ・コーラの最大の強みは、圧倒的なブランド力です。
安定した収益力で60年以上にわたって増配を続けている「配当王」として君臨しています。

ビジネスモデルがわかりやすく、投資初心者でも安心して長期保有できるでしょう。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、医薬品や医療機器を手掛ける世界的な総合ヘルスケア企業です。
医療は景気に関係なく常に必要とされるため、業績が安定しているのが特徴です。
同社もコカ・コーラと同様に60年以上連続で増配を続けている「配当王」であり、株主還元の姿勢が高く評価されています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株式情報
項目 | |
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株価 | 174.21 USD |
時価総額 | 4,243.49 億 USD |
配当利回り | 2.82% |
一株配当金額 | 4.91 USD |
発行済株式数 | 24.08 億株 |
業種 | ヘルスケア・医薬品 |
市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |
世界的な高齢化が進む中で、ヘルスケア分野の需要は今後も増え続けると予想されます。

長期的な成長と安定配当の両方を狙える、高配当株投資の王道銘柄です。
新NISAの成長投資枠におすすめの米国ETF
個別銘柄を選ぶのは難しいと感じる投資初心者の方には、ETF(上場投資信託)がおすすめです。
ETFは、多くの企業に分散投資ができる株の詰め合わせパック。
- SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当ETF(SPYD)
- バンガード® トータルストックマーケットETF(VTI)
- バンガード® S&P 500 ETF(VOO)
以上3つの米国ETFを紹介します。
SPYDは、米国の代表的な株価指数S&P500の構成銘柄の中から、配当利回りが高い約80銘柄に均等に投資するETFです。
最大の魅力は、高い分配金収入(インカムゲイン)を期待できる点にあります。
項目 | 詳細情報 |
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運用会社 | ステート・ストリート・グローバル・ アドバイザーズ(SSGA) |
上場市場 | NYSE Arca |
設定年月 | 2015年10月 |
ベンチマーク | S&P 500®高配当指数 |
投資対象 | S&P500構成銘柄中の配当利回り上位80銘柄 |
配当利回り | 4.44%(2025年9月時点) |
経費率 | 0.07% |
分配金頻度 | 年4回(3月・6月・9月・12月) |
組入銘柄数 | 約80銘柄(均等加重方式) |
主要セクター | 不動産、金融、公益事業 |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |

高い配当金を狙いつつ、長期的な資産形成を目指したい方におすすめです。
VTIは米国株式市場に上場するほぼ全ての銘柄(約4,000銘柄)にこれ1本で投資できるETFです。
大企業だけでなく将来性のある中小型株まで幅広く網羅しているため、米国経済全体の成長をまるごと享受できるのが最大の特徴です。
項目 | |
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運用会社 | The Vanguard Group, Inc. |
上場市場 | NYSE Arca |
設定年月 | 2001年5月24日 |
ベンチマーク | CRSP US Total Market Index (CRSP米国トータル・マーケット・インデックス) |
投資対象 | 米国株式市場(大型・中型・小型株を含む約3,600銘柄) |
純資産総額 | 547.86 B USD |
経費率 | 0.03% |
分配金頻度 | 年4回 |
組入銘柄数 | 3,608銘柄 |
主要セクター | 情報技術、ヘルスケア、金融、消費財 |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |

非常に多くの銘柄に分散されていることからリスク分散効果が高く、長期投資に最適といえるでしょう。
VOOは、米国の最も代表的な株価指数であるS&P500に連動する成果を目指すETFです。
項目 | |
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運用会社 | The Vanguard Group, Inc. |
上場市場 | NYSE Arca |
設定年月 | 2010年9月7日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
投資対象 | 米国大型株(S&P500構成銘柄約500社) |
純資産総額 | 1.37兆 USD |
分配利回り | 1.16% |
経費率 | 0.03% |
分配金頻度 | 年4回(3月・6月・9月・12月) |
組入銘柄数 | 506銘柄 |
主要セクター | 情報技術、ヘルスケア、金融、消費財 |
取り扱い証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券 松井証券など |

VOOに投資するだけで、世界経済を牽引する優良企業群にまとめて投資できることになります。
新NISAで米国株投資におすすめの証券会社
新NISAで高配当株投資を始めるには、まず証券会社の口座が必要です。
特に手数料が安く、スマホで手軽に取引できるネット証券は初心者の方におすすめ。
ネット証券の中でも、特に人気が高くサービスも充実している楽天証券とSBI証券の2社を紹介します。
楽天証券の大きな魅力は、なんといっても楽天ポイントが貯まり投資にも使える点です。
楽天カードでの投信積立や取引に応じてポイントが貯まるため、普段から楽天経済圏を利用している方にとっては特におすすめ。
さらに楽天証券は2025年6月にアップデートされ、新サービス「かぶピタッ」が登場しました。

アップデート内容をみていきましょう!
「かぶピタッ」は楽天証券が2025年7月16日に開始した、国内株式を金額で指定して100円から購入できる新しいサービスです。
通常国内株式は100株単位(単元株)で取引されますが、「かぶピタッ」を使えば予算に合わせて好きな金額で投資できます。
任天堂を例に見てみましょう。

かぶピタッならまずはお試しで1,000円分だけ買ってみることもできます。
これまで難しかったNISAの年間投資枠(成長投資枠240万円)を、余すことなくピッタリ使い切ることも可能になりますね。

まずは少額から気軽に高配当株投資を始めてみたい、予算をきっちり管理しながら投資したい、という初心者の方に最適なサービスです。
かぶピタッには、初心者にとって嬉しいメリットがある一方、知っておきたい注意点もあります。
メリット
- 100円から金額指定で買える
- NISA枠を使い切りやすい
- 手数料が無料
- 楽天ポイントが使える
デメリット
- 注文が約定するのは1日1回
- 0.22%のスプレッド(かくれ手数料)
- NISA成長投資枠限定
リアルタイムで取引できない、スプレッドが上乗せされるなどの注意点はおさえておきましょう。

2025年8月8日現在、ネット証券で金額指定取引ができるのは楽天証券だけ!
「iGrow」は、楽天証券が提供する、投資初心者向けのスマートフォンアプリです。
このアプリ一つで、NISA口座を含む投資信託の購入や積立設定、資産全体の管理まで完結できます。
そんなiGrowに配当金の管理機能が追加されました。

保有している国内株式・米国株・投資信託などの配当金・分配金・利金を楽天証券口座情報から自動取得し、過去の実績合計と今後の受取見込み金額を自動で予測してくれます。
SBI証券は、口座開設数がネット証券No.1を誇る人気の高い証券会社です。
クレカ積立 | NISA口座 | 関連銀行の金利 |
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もらえるポイント | ポイント還元率 | ポイントの使いみち |
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最大の魅力は、新NISA口座での国内株式や米国株式、海外ETFの売買手数料が無料である点です。
さらに1株から株を購入できる「S株(単元未満株)」サービスも手数料無料で利用できるため、数千円といった少額から高配当株投資を気軽に始められます。
三井住友カードを使った「クレカ積立」や、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」など、ポイントサービスも非常に充実しています。
まとめ
この記事では新NISAの成長投資枠を使った米国株投資について、メリット・デメリットからおすすめ銘柄まで解説しました。
・米国株は成長性の高さと、1株からでも有名企業の株主になれる手軽さが魅力
・為替リスクや配当金には米国で税金がかかる点に注意
・みんなが知ってる大企業に小額投資してみる
本記事で紹介した成長銘柄や高配当銘柄、ETFの中から自身の投資スタイルに合ったものを選んでみてください。
まずは少額から新NISAの非課税メリットを最大限に活用して、将来のための資産形成を始めていきましょう。