この記事でわかること
こんなお悩みありませんか?

FP2級、投資歴8年のかないです。
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新NISAの成長投資枠では、安定収入になる配当金が非課税で受け取れる高配当株投資が断然おすすめです。
この記事では初心者でも失敗しない高配当株投資の始め方を3ステップで徹底解説。
前半で高配当株投資の基本を学んで、後半では優良株の選び方や注意点を解説します。
あなたもお金の不安を減らすため、高配当株投資を始めてみませんか?


高配当株投資の始め方 3つのステップ
最初のステップで高配当株投資の仕組みを正しく理解します。
どんなリスクがあるのかを学び、取り返しのつかない失敗を避けましょう。
次に、株を売買するための証券口座を用意します。
利益が非課税になる新NISA口座の開設は必須です。
口座が準備できたら、実際に高配当株を選んで購入します。
どの株を買えばいいか迷いますが、配当利回りの高さだけで選ぶのは危険です。
長期で安定して配当を出せる優良企業を探せるよう勉強していきましょう。
step.1 高配当株投資について知る
高配当株投資を始める前に、まずは基本の知識を身につけましょう。
- キャピタルゲインとインカムゲインとは?
- 配当金とは?
- いつ買えばいいの?
以上の3つに分けて解説しますので、しっかり確認してください。
株式投資で得られる利益には、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類があります。

キャピタルゲインとは株を安く買って高く売ることで得られる売却益こと。
短期で大きな利益を狙える反面、株価下落による損失リスクも大きくなります。
一方、インカムゲインは資産を持っていることで継続的に得られる利益。
銀行預金の利息や不動産の家賃収入などがこれにあたります。

インカムゲインを狙う高配当株投資は、株を保有し続けることで安定的にお金を受け取る長期的な運用スタイルです。
配当金とは企業が事業で得た利益の一部を、株主へ分配するお金のことです。

企業の業績が良く利益が多ければ配当金が増える増配が期待できます。
逆に業績が悪化すれば配当金が減る減配や、支払われない無配になる可能性もあります。
配当金をもらうためには、企業ごとに定められた「権利付最終日」までに株を購入する必要があります。
この日までに株を保有すると、配当金を受け取る権利が確定します。
よく似た言葉に「権利確定日」がありますが、これは株主名簿に名前が記載され、権利が法的に確定する日のことです。

各銘柄の権利確定日は証券会社のサイトやアプリで簡単に確認できるので、権利付最終日を必ずチェックし、計画的に購入するようにしましょう。
STEP.2 NISA口座を準備する
高配当株投資を始めるなら、新NISAの成長投資枠の活用が非常におすすめです。
なぜおすすめなのかと注意点を詳しく解説していきます。
- つみたて投資枠との併用
- 配当金・売却益が非課税
- 配当金の受取方式に注意
新NISAの大きな特徴は、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」という2つの非課税枠を併用できる点です。

つみたて投資枠は年間120万円まで、金融庁が厳選した長期・積立・分散投資に適した投資信託などをコツコツ積み立てるのに向いています。
一方、成長投資枠は年間240万円までで、高配当株などの個別株やつみたて投資枠の対象外である投資信託も購入可能です。

つみたて投資枠で安定的に資産の土台を築きつつ、成長投資枠で好みの高配当株を買って配当金生活を目指す、といった使い分けができます。
新NISA最大のメリットは、投資で得た利益が非課税になることです。
通常、株式の配当金や値上がりした株を売って得た利益(売却益)には、20.315%の税金がかかります。

高配当株投資で得られるインカムゲインを最大化するために、新NISAの非課税メリットは欠かせない要素です。
新NISAで高配当株の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方式を株式数比例配分方式に設定しておく必要があります。
受取方法には他にも、銀行口座で受け取る「登録配当金受領口座方式」や、郵便局で現金化する「配当金領収証方式」などがあります。
これらの方法を選ぶと、NISA口座で保有している株の配当金でも課税対象になってしまうため注意しましょう。

引用:三井住友銀行
複数の証券会社に口座を持っている場合、一つの証券会社で受取方法を変更すると、他の全口座にもその設定が適用されてしまいます。
新NISAを始める前には、必ず利用する証券会社のサイトなどで配当金の受取方式が株式数比例配分方式になっているかを確認しましょう。
新NISAで高配当株投資の魅力
新NISAで高配当株に投資する魅力は、単に配当金がもらえるだけではありません。
以下3つの大きな魅力について解説します。
- 業績がのびると株価・配当金も増える
- 毎日の株価に振り回されなくていい
- 安定してお金がもらえる
高配当株投資の大きな魅力は、企業の成長によって株価の値上がりと配当金の増加という、2つの利益を期待できる点です。
配当金は企業の利益から支払われるため、業績が伸びれば株主への還元も手厚くなる傾向があります。

例えばある企業の業績が好調で利益が増えたとします。
すると企業は増配を行うかもしれません。
さらに業績の良い企業の株は将来性があると見なされ、買いたい人が増えることで株価そのものも上昇する可能性があります。

企業の成長を応援することで、配当金と値上がり益の両方を狙えるのが高配当株投資の醍醐味です。
高配当株投資は日々の株価の動きに一喜一憂することなく、精神的に落ち着いて続けやすいというメリットがあります。
主な目的が株を長期的に保有し続けて配当金を受け取ることだからです。
株価が下がると資産が減るため不安に感じるかもしれません。
しかし投資先の企業が安定して利益を出し続けている限り、配当金は支払われることが期待できます。
仕事や家事で忙しく常に株価をチェックできない方でも、心に余裕をもって資産形成に取り組めるのが大きな魅力です。
高配当株を保有していると定期的に配当金が振り込まれるため、安定した収入源を築くことができます。
まるで自分だけの「お金のなる木」を育てている感覚ですね。
高配当を出す企業は、ビジネスモデルが確立されていて、景気の変動にも比較的強い成熟した企業が多いのが特徴です。
そのような企業は安定して利益を生み出す力があるため、継続的な配当が期待できます。

保有株数を増やしていけば、受け取れる配当金の額も大きくなります。

継続的に収入が得られる点は、お金の不安を和らげる効果があります。
新NISAで高配当株投資の注意点
多くの魅力がある新NISAでの高配当株投資ですが、もちろん注意すべき点もあります。
- 業績が落ちると株価・配当金も減る
- 権利落ち日に株価が下がる
- 配当金に期待しすぎない
以上3つの注意点を事前にしっかり理解し、賢く投資を始めましょう。
高配当株投資で最も注意すべき点は、投資先企業の業績が悪化すると、株価と配当金の両方が減ってしまうことです。
配当金は企業の利益から支払われるため、業績不振で利益が減れば株主への還元も減ります。

例えば毎年順調に利益を出していた企業でも経済の悪化や競合の出現で利益が減った場合、配当金を減らす減配や、支払いをやめる無配になることがあります。
さらに業績の悪化は企業の将来性への不安を呼び、投資家が株を売るため株価自体も下落しやすくなります。

高配当は企業の安定した業績があってこそ成り立ちます。
高配当株には、権利落ち日に株価が下落しやすいという特徴があります。
権利落ち日とは、配当金を受け取る権利が確定した権利付最終日の翌営業日のことです。

なぜ株価が下がるかというと、配当金をもらう権利だけが目的だった短期投資家が、権利確定後に株を売却するからです。
この売り注文が一時的に増えるため、株価が押し下げられる傾向にあります。
一般的に、配当金の金額と同じくらい株価が下がると言われています。
これは一時的な現象で、企業の価値そのものが下がったわけではありません。

長期投資の場合はこの株価下落は、むしろ安く買い増せるチャンスです!
高配当株投資を始めても、「配当金だけで生活が楽になる」わけではありません。
投資を始めたばかりの段階では、受け取れる配当金の額はそれほど大きくないからです。

例えば、配当利回り4%の企業の株を30万円分購入した場合、1年間で受け取れる配当金は税引き前で1万2,000円。
新NISAの非課税メリットを活かしても、月1,000円です。
これだけですぐに生活が豊かになるわけではありません。
企業の業績によっては将来的に減配や無配になるリスクも常に覚えておきましょう。
新NISAの高配当株投資がうまくいくコツ
新NISAで高配当株投資を成功させるには3つのコツがあります。
- 1日でも早く始める
- 長期的に買い増していく
- 配当金を再投資する
ぜひ実践して、お金のなる木を育てていきましょう。
高配当株投資で成功するための最大の秘訣は、一日でも早く始めることです。
投資は時間を味方につけることで、複利の効果を最大限に活かせるからです。

複利とは、投資で得た利益(配当金など)を再び投資に回すことで、その利益がさらに新たな利益を生む仕組み。
始めるのが早ければ早いほどこの複利効果が長く働くため、資産が雪だるま式に増えていくことが期待できます。

「もっと早く始めておけばよかった」と後悔しないためにも、まずは少額からでも始めてみましょう。
高配当株投資は、長期的にコツコツと買い増していきましょう。
保有する株を増やしていくことで、受け取れる配当金も着実に積み上がっていくからです。

おこずかいの一部やボーナスなど、無理のない範囲で定期的に買い増していきましょう。
株価が下落すると不安になって売りたくなりますが、見方を変えれば「優良企業の株を安く買えるセール期間」です。
日々の株価に一喜一憂せず、長い目で見てお金のなる木を着実に育てていきましょう。
受け取った配当金を、再び同じ株や別の高配当株の購入に充てる配当金再投資は、資産を効率的に増やせます。
利益が利益を生む複利の力を最大限に活用するわけですね。
特に新NISAでは配当金が非課税で受け取れるため、税金を引かれずに全額を再投資に回せます。

たまには配当金で少し贅沢をして投資のモチベーションを保つのも良いですが、基本は再投資に回して資産形成を加速させましょう。
新NISAにおすすめネット証券
新NISAで高配当株投資を始めるには、まず証券会社の口座が必要です。
特に手数料が安く、スマホで手軽に取引できるネット証券は初心者の方におすすめ。
ネット証券の中でも、特に人気が高くサービスも充実している「楽天証券」と「SBI証券」の2社を紹介します。
楽天証券の大きな魅力は、なんといっても楽天ポイントが貯まり投資にも使える点です。
楽天カードでの投信積立や取引に応じてポイントが貯まるため、普段から楽天のサービスを利用している方にとっては特におすすめ。
さらに楽天証券は2025年6月にアップデートされ、新サービス「かぶピタッ」が登場しました。

アップデート内容をみていきましょう!
「かぶピタッ」は楽天証券が2025年7月16日に開始した、国内株式を金額で指定して100円から購入できる新しいサービスです。
通常国内株式は100株単位(単元株)で取引されますが、「かぶピタッ」を使えば予算に合わせて好きな金額で投資できます。
任天堂を例に見てみましょう。

かぶピタッならまずはお試しで1,000円分だけ買ってみることもできます。
これまで難しかったNISAの年間投資枠(成長投資枠240万円)を、余すことなくピッタリ使い切ることも可能になりますね。

まずは少額から気軽に高配当株投資を始めてみたい、予算をきっちり管理しながら投資したい、という初心者の方に最適なサービスです。
かぶピタッには、初心者にとって嬉しいメリットがある一方、知っておきたい注意点もあります。
メリット
- 100円から金額指定で買える
- NISA枠を使い切りやすい
- 手数料が無料
- 楽天ポイントが使える
デメリット
- 注文が約定するのは1日1回
- 0.22%のスプレッド(かくれ手数料)
- NISA成長投資枠限定
リアルタイムで取引できない、スプレッドが上乗せされるなどの注意点はおさえておきましょう。

2025年8月8日現在、ネット証券で金額指定取引ができるのは楽天証券だけ!
「iGrow」は、楽天証券が提供する、投資初心者向けのスマートフォンアプリです。
このアプリ一つで、NISA口座を含む投資信託の購入や積立設定、資産全体の管理まで完結できます。
そんなiGrowに配当金の管理機能が追加されました。

保有している国内株式・米国株・投資信託などの配当金・分配金・利金を楽天証券口座情報から自動取得し、過去の実績合計と今後の受取見込み金額を自動で予測してくれます。
SBI証券は、口座開設数がネット証券No.1を誇る人気の高い証券会社です。
クレカ積立 | NISA口座 | 関連銀行の金利 |
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もらえるポイント | ポイント還元率 | ポイントの使いみち |
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最大の魅力は、新NISA口座での国内株式や米国株式、海外ETFの売買手数料が無料である点です。
さらに1株から株を購入できる「S株(単元未満株)」サービスも手数料無料で利用できるため、数千円といった少額から高配当株投資を気軽に始められます。
三井住友カードを使った「クレカ積立」や、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」など、ポイントサービスも非常に充実しています。
step.3 高配当株を選んで買う
長期にわたって安定的に配当金を受け取るために、どのような視点で企業を選べば良いのか、以下の3つのポイントを解説します。
- 連続増配年数をチェック
- 参入障壁が高い企業をねらう
- ストック型ビジネスの企業をさがす
連続増配年数とは、企業が何年連続で配当金を増やし続けているかを示す数字です。
毎年くれる配当金を増やしてくれる気前の良い会社を探しましょう。
何年も連続で増配している会社は、それだけ安定して稼ぐ力がある証拠。
景気が良い時も悪い時も、変わらず配当金を増やし続けてきた実績は、信頼できる会社である証と言えます。

企業のサイトにあるIR情報というページで過去の配当実績が確認できるので、気になる方はチェックしてください。
参入障壁とは、ある業界に新規参入しようとする企業にとって参入の妨げとなる障害のことです。
簡単に言うと、後から同じビジネスを始めるのが難しい理由を指します。
参入障壁が高い業種 | 要因 |
---|---|
電力業界 | 巨額の設備投資と政府の許認可が必要 |
製薬業界 | 高度な専門知識、薬機法などの厳格な規制 |
通信業界 | 巨額の設備投資と政府の許認可が必要 |
半導体製造業 | 特殊技術と巨額の設備投資が必要 |
鉄道業界 | 巨額の設備投資と高度な技術が必要 |
参入障壁が高い会社は新しいライバルが簡単には現れないため、厳しい価格競争に巻き込まれにくいのが強みです。
他社が簡単に真似できない強みを持つ企業の株は、長期保有に適しています。
ストック型ビジネスとは、顧客と一度契約を結ぶと一定期間収益が継続して得られるビジネスモデルです。
契約・顧客を蓄積していくことで売上が積み上がり、安定的・継続的な収益を生み出せる点が最大の特徴です。
ストック型ビジネス | |
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動画配信 | 定額で契約を継続する限り収益が続く |
音楽配信 | 定額で契約を継続する限り収益が続く |
オンライン学習 | 月額制とコース購入型あり |
会員制ジム・フィットネス | 会員登録すると月単位で料金が発生 |
クラウドストレージ | データ保管スペースを定額で継続利用 |
オンラインサロン | 月額で会員限定コンテンツや交流を提供 |
商品を売って終わりのフロー型ビジネスに比べ収益の土台がしっかりしているため、長期的な投資対象として非常に魅力的です。
高配当株投資で守るべき注意点
高配当株投資で取り返しのつかない失敗を避けるために必ず守ってほしい3つの注意点があります。
- 配当利回りだけで選ばない
- 一つの株にお金をつぎ込まない
- 小額から始める
高配当株を選ぶ時、配当利回りの高さだけで判断するのはやめましょう。
なぜなら、配当利回りは株価が下落すると見かけ上は高くなるからです。
配当利回りは「1株あたりの年間配当金 ÷ 株価」で計算されます。
つまり、企業の業績が悪化して将来を不安視した投資家が株を売り、株価が下がった結果として利回りが上昇しているケースがあります。

このような銘柄は、近い将来に減配や無配に陥るリスクをはらんでいます。
利回りが極端に高い銘柄を見つけたら「なぜこんなに高いのだろう?」と考え、その企業の業績や財務状況を確認しましょう。

安定して配当を出し続けられる体力があるか見極めることが重要です。
投資の鉄則として、一つの銘柄に全資産をつぎ込むような集中投資は絶対に避けましょう。
将来有望に見える優良企業でも、予期せぬ出来事で業績が悪化し、株価が暴落したり配当金が出なくなったりする可能性はゼロではありません。

例えばIT企業だけでなく、食品メーカーや銀行などビジネス内容が全く違う5〜10社に分けて投資しましょう。
分散投資することで、特定の業界の景気が悪化しても、資産全体へのダメージを和らげることができます。
高配当株投資に挑戦する際は必ず余剰資金で、少額からスタートすることを強くおすすめします。
最初から大きな金額で始めると少し株価が下がっただけでも不安になり、冷静な判断ができなくなるからです。

まずは数千円程度から始めましょう。
投資に慣れ自分なりのペースやルールを決めてから、少しずつ投資額を増やしていきましょう。
まとめ:新NISAの成長投資枠で高配当株をはじめよう!
本記事では、新NISAで高配当株投資を始める方法から、優良株の選び方までを解説しました。
最後に、大切なポイントを整理します。
- 新NISAの成長投資枠で始めれば配当金が非課税になる
- 配当利回りだけでなく企業の安定性で選ぶ
- 長期的な視点で買い増し、配当金は再投資する
- まずは少額から、一日でも早く始めることが重要
高配当株投資は日々の株価に振り回されず、自分のペースで着実に資産を育てられる投資法です。
まずはNISA口座を開設し、配当金生活をはじめてみませんか?