この記事でわかること
「個別株投資は難しそうだし、損をするのが怖い…」
こんな悩みをお持ちですか?

投資歴8年のかないです。
毎月コツコツ積み立てとほったらかし運用で資産は500万を超えました!
新NISAの成長投資枠で個別株(日本株)投資を始めるなら、正しい銘柄の選び方と注意点を押さえましょう。
本記事では、おすすめの優良企業6選から失敗しないための4つの注意点まで、初心者の方が安心して投資を始められるように徹底解説。
この記事を読めば、あなたにピッタリの投資スタイルがみつかりますよ。


新NISAで個別株(日本株)投資はできる?
新NISAでは、特定の条件下で個別株への投資が可能です。
- 新NISA制度とは?
- 成長投資枠のみ個別株投資できる
- 損益通算・繰越控除ができない
以上の3点から新NISA制度をおさらいしましょう。
新NISAとは、2024年から始まった非課税投資制度です。
通常投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAならその税金がゼロになります。
例えば10万円の利益が出た場合、課税口座なら手取りは約8万円ですが、NISA口座なら10万円をまるごと受け取れるのです。

新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠の2種類があり、生涯にわたって最大1,800万円まで非課税で投資できます。

投資初心者の方が、効率的に資産を増やすために有利な制度といえるでしょう。
新NISAで個別株(日本株)に投資できるのは成長投資枠のみです。

つみたて投資枠は、金融庁が定めた基準をクリアした長期・積立・分散投資に適した投資信託などに限定されています。
成長投資枠では、個別株はもちろん投資信託やETF(上場投資信託)など、自分の投資方針に合わせて自由に商品を選べます。
新NISAでは、損失が出た場合に損益通算や繰越控除ができません。
損益通算とは、複数の口座の利益と損失を合算して全体の利益を圧縮すること。

繰越控除は、年間の損失を翌年以降3年間にわたって繰り越せる制度です。
しかし、NISA口座はそもそも利益が非課税のため、損失も税務上ないものとして扱われます。

利益が非課税というメリットの裏側にあるデメリットなので、しっかり理解しておきましょう。
新NISAの成長投資枠で日本株(個別株)はおすすめな理由
なぜ今、日本株投資なのでしょうか。
- 日本株が最高値更新中!日経平均株価VS.S&P500
- 成長投資枠№1!
- 配当金額が増えている
日本株がおすすめである3つの理由を、具体的なデータを交えながら分かりやすく解説します。
2025年現在の日本株は、アメリカ株をしのぐほどのパフォーマンスをみせています。

この数値は、日本の株式市場が勢いづいている明確な証拠といえます。
過去5年間の長期的な視点で見ても、S&P500のプラス97%に対して日経平均はプラス91%とその差はわずか。

長年の低迷から脱却した日本株は、投資対象として海外投資家からも注目されています。
新NISAを利用している多くの個人投資家が、成長投資枠で日本株に投資しています。

2025年6月の「新NISA白書2024」では、全体の約半数を占める48.8%が日本株に投資しているという結果がでました。
株主への利益還元を重視する日本企業が増えて、株価を押し上げています。

企業が配当を増やすのは、安定した経営状況と将来の事業成長への自信があるから。
投資家は増配した企業を信頼し、株式の買い注文が増え、株価は上がっていきます。
配当金は、株価の値動きに関わらず保有しているだけで得られるインカムゲインです。

新NISAでは配当金が非課税で受け取れるので、メリットは大きいですね!
新NISAの成長投資枠で 個別株(日本株)の選び方
ではたくさんある企業の中から、どの株を選べば良いか迷いますよね。
銘柄選びには、自分の投資目的やスタイルにあった基準を持つことが大切です。
- 成長株
- 高配当株
- 株主優待
ここでは、代表的な3つの選び方の特徴やメリット・デメリットを解説します。
成長株とは売上や利益が急速に伸びており、事業の拡大とともに株価の大幅な上昇が期待される銘柄です。
新しい技術や独自のサービスを展開するベンチャー企業や、時代のトレンドに乗っている企業に多くみられます。
成長株のメリット
- 資産を大きく増やせる可能性
成長株のデメリット
- 株価が大きく下落するリスク

リスク許容度が高く、積極的に資産形成を目指す若い世代の方などに適した銘柄です。
定期的に安定した収入を得たい場合は、高配当株を選びましょう。
高配当株とは、業績が安定しており、利益の一部を配当金として株主に積極的に還元する企業の株式です。
高配当株のメリット
- 株を保有しているだけで定期的にお金を受け取れる
高配当株のデメリット
- 株価自体の値上がりは期待しにくい
- 減配や無配のリスクがある

新NISA口座では配当金が非課税になるため、恩恵は最大限に受けられます。
投資をしながら生活に役立つモノも欲しいという方には、株主優待のある銘柄がぴったりです。
株主優待とは、企業が株主に対して自社製品やサービスの割引券、クオカードなどを贈る制度です。
- オリエンタルランド・・・ディズニーランド・ディズニーシーのワンデーパスポート
- イオン・・・優待カード(キャッシュバック)
- ライオン・・・自社商品
優待内容は急に変更されたり、制度自体が廃止されたりする可能性もあります。

金銭的なリターンだけでなくお得感や楽しさを重視するなら、魅力的な株主優待を探してみましょう。
新NISAの成長投資枠でおすすめの個別株(日本株)
ここからは、具体的なおすすめ銘柄を3つのカテゴリーに分けて6社ご紹介します。
いずれも日本を代表する優良企業ですが、個別株投資には元本割れのリスクが伴います。
最終的な投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
- 東京エレクトロン(8035)
- オリエンタルランド(4661)
どちらの企業も、それぞれの業界で圧倒的な存在感があり、長期的な視点での成長が期待できます。

東京エレクトロンは、半導体を作るために不可欠な「半導体製造装置」で、世界トップクラスのシェアを誇る企業です。
スマートフォンやパソコンはもちろん、AI、IoT、電気自動車など、あらゆる先端技術の心臓部には半導体が使われています。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥26,720.00(2025年9月16日時点) |
時価総額 | ¥12.55兆 |
配当利回り(ADY) | 2.23% |
今後、世界中で半導体の需要はますます拡大していくと予想されています。

日本の技術力を代表する企業であり、世界のデジタル化を支える成長株銘柄です。

「東京ディズニーリゾート」を運営するオリエンタルランドは、強力なブランド力を持つ企業です。
インバウンド需要の増加や新エリアの開業により、さらなる来場者数と客単価の向上が期待されます。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥3,645.00(2025年9月20日時点) |
時価総額 | ¥6.57兆 |
配当利回り(ADY) | 0.39% |
多くのファンに愛されるテーマパーク事業は、景気の波を受けにくく、価格決定権もあるのが強みです。
また、株主優待としてパークで利用できる1デーパスポートがもらえる制度も人気を集めています。

圧倒的なブランド力で、人々に夢と感動を与え続ける成長が期待される企業です。
- KDDI(9433)
- 日本化薬(4272)
株主還元に積極的な2銘柄を厳選しました。

「au」ブランドでおなじみのKDDIは、国内第2位の総合通信会社です。
KDDIは20年以上にわたって配当金を増やし続ける連続増配を達成しており、今後も増配を続ける方針を掲げています。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥2,443.00(2025年9月15日時点) |
時価総額 | ¥10.23兆 |
配当利回り(ADY) | 2.97% |
また、通信事業だけでなく、金融やエネルギーといった非通信分野の事業も成長させており、収益源の多角化も安心できる点です。

安定した事業基盤と株主思いの姿勢から、長期で保有できる高配当株の代表格といえるでしょう。

日本化薬は、幅広い事業を手がける化学メーカーです。
事業の柱が複数あるため、特定の業界の景気が悪化しても、他の事業でカバーできるリスク分散の効いた経営ができます。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥1,425.50(2025年9月22日時点) |
時価総額 | ¥227.20十億 |
配当利回り(ADY) | 4.23% |
業績は安定的で、株主への利益還元にも積極的。
配当性向40%以上を目標に掲げ、安定した配当を継続しています。

堅実な事業内容と高い配当利回りが魅力の銘柄です。
- 日本マクドナルドHD(2702)
- イオン(8267)
どちらも私たちの生活に身近で、楽しみながら投資を続けたい方にぴったりの銘柄です。
ハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドは、株主優待の内容が魅力的なので個人投資家に絶大な人気を誇ります。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥6,340.00(2025年9月25日時点) |
時価総額 | ¥877.54十億 |
配当利回り(予想) | 0.88% |
優待食事券
【100株以上】優待食事券1冊(バーガー類、サイドメニュー、ドリンク各6枚)
【300株以上】優待食事券3冊(バーガー類、サイドメニュー、ドリンク各6枚)
【500株以上】優待食事券5冊(バーガー類、サイドメニュー、ドリンク各6枚)
〈条件〉
・権利確定月 6月末・12月末
・継続保有期間 1年以上(6月末および12月末の株主名簿に3回連続で同一株主番号・100株以上の記載が必要)
・追加料金が必要な期間限定商品や、一番値段の高い商品にも利用可能

ブランド力と巧みなマーケティング戦略で業績も安定しており、優待を楽しみながら応援したい企業ですね。

総合スーパー「イオン」を展開する同社の株主優待は、日々の買い物がお得になります。
指標 | 数値 |
---|---|
株価(終値) | ¥1,849.50(2025年5月29日時点) |
時価総額 | ¥5.15兆 |
配当利回り(ADY) | 0.65% |
*イオンオーナーズカード2枚(本人用1枚+家族用1枚)発行(権利確定月 2・8月末日)
・半期100万円までの買物に対しキャッシュバック
・毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」で5%割引特典
【100株以上】キャッシュバック率1%
【200株以上】キャッシュバック率2%
【300株以上】キャッシュバック率3%
【1.500株以上】キャッシュバック率4%
【3.000株以上】キャッシュバック率5%
【9.000株以上】キャッシュバック率7%
*イオンギフトカード1,000円分進呈(3年以上継続保有・権利確定月 2月末日)
【1,500株以上】1,000円分進呈
【3.000株以上】2,000円分進呈
【6.000株以上】4,000円分進呈
【9.000株以上】6,000円分進呈
【15.000株以上】10,000円分進呈
〈条件〉
・長期保有優待は、2月末および8月末の株主名簿に同一株主番号で7回以上連続記載された株主が対象
日常的にイオングループの店舗を利用する方であれば、節約効果は絶大。

生活に密着した優待を受けたい方には、最適な銘柄です。
新NISAの成長投資枠で個別株投資の注意点
新NISAの成長投資枠は個別株投資にメリットがありますが、成功するためには注意すべき点が以下の4つあります。
- 値下がり時は冷静に対応する
- 企業業績をしらべる
- 将来性を見極める
- 分散投資を意識する
保有している株の価格が下がっても、焦ってすぐに売却するのはやめましょう。
株価は日々変動するもの。
慌てて売ってしまうと、損失を確定させてしまいます。
特にNISA口座では、課税口座の利益と損失を相殺する「損益通算」ができないため、損失の確定はデメリットになります。

短期的な値動きに惑わされずに冷静に対応することが重要です。
必ず投資対象の企業の業績を調べてから、個別株投資をしましょう。
株価は企業の収益力によって長期的に形成されるため、業績を無視した投資はギャンブルと変わりません。
企業のウェブサイトや証券会社のアプリなどで公開されている「決算短信」などを確認し、売上や利益が伸びているか、財務状況は健全かといった点をチェックしましょう。

感覚や噂に頼らず、自分でしらべると投資の勉強にもなります。
現在の業績だけでなく、その企業に将来性があるかを見極めることも大切です。
株価は、企業の未来に対する期待感で動くからです。
その業界は今後も成長するのか、他社にはない独自の技術や強みを持っているか、といった視点で分析しましょう。
例えば、AIや環境エネルギー、ヘルスケアといった分野は、社会的な需要が高く、将来的な成長が期待されます。

日頃から情報収集し世の中のトレンドを把握することは、将来有望な企業をみつけるヒントになります。
一銘柄に全資金を投じるのは非常に危険です。
その企業の業績が悪化した場合、取り返しのつかないダメージを受けてしまうからです。
このリスクを避けるためには、分散投資を心がけましょう。
複数の銘柄に分けるだけでなく、IT、金融、製造業など、異なる業種の銘柄を組み合わせるのが理想的です。
そうすれば、ある業界の景気が悪化しても、他の業界の銘柄がカバーしてくれます。

資産を増やす上で、分散投資は基本的な考えです。
新NISAで米国株投資におすすめの証券会社
新NISAで高配当株投資を始めるには、まず証券会社の口座が必要です。
特に手数料が安く、スマホで手軽に取引できるネット証券は初心者の方におすすめ。
ネット証券の中でも、特に人気が高くサービスも充実している楽天証券とSBI証券の2社を紹介します。
楽天証券の大きな魅力は、なんといっても楽天ポイントが貯まり投資にも使える点です。
楽天カードでの投信積立や取引に応じてポイントが貯まるため、普段から楽天経済圏を利用している方にとっては特におすすめ。
さらに楽天証券は2025年6月にアップデートされ、新サービス「かぶピタッ」が登場しました。

アップデート内容をみていきましょう!
「かぶピタッ」は楽天証券が2025年7月16日に開始した、国内株式を金額で指定して100円から購入できる新しいサービスです。
通常国内株式は100株単位(単元株)で取引されますが、「かぶピタッ」を使えば予算に合わせて好きな金額で投資できます。
任天堂を例に見てみましょう。

かぶピタッならまずはお試しで1,000円分だけ買ってみることもできます。
これまで難しかったNISAの年間投資枠(成長投資枠240万円)を、余すことなくピッタリ使い切ることも可能になりますね。

まずは少額から気軽に高配当株投資を始めてみたい、予算をきっちり管理しながら投資したい、という初心者の方に最適なサービスです。
かぶピタッには、初心者にとって嬉しいメリットがある一方、知っておきたい注意点もあります。
メリット
- 100円から金額指定で買える
- NISA枠を使い切りやすい
- 手数料が無料
- 楽天ポイントが使える
デメリット
- 注文が約定するのは1日1回
- 0.22%のスプレッド(かくれ手数料)
- NISA成長投資枠限定
リアルタイムで取引できない、スプレッドが上乗せされるなどの注意点はおさえておきましょう。

2025年8月8日現在、ネット証券で金額指定取引ができるのは楽天証券だけ!
「iGrow」は、楽天証券が提供する、投資初心者向けのスマートフォンアプリです。
このアプリ一つで、NISA口座を含む投資信託の購入や積立設定、資産全体の管理まで完結できます。
そんなiGrowに配当金の管理機能が追加されました。

保有している国内株式・米国株・投資信託などの配当金・分配金・利金を楽天証券口座情報から自動取得し、過去の実績合計と今後の受取見込み金額を自動で予測してくれます。
SBI証券は、口座開設数がネット証券No.1を誇る人気の高い証券会社です。
クレカ積立 | NISA口座 | 関連銀行の金利 |
---|---|---|
もらえるポイント | ポイント還元率 | ポイントの使いみち |
---|---|---|
最大の魅力は、新NISA口座での国内株式や米国株式、海外ETFの売買手数料が無料である点です。
さらに1株から株を購入できる「S株(単元未満株)」サービスも手数料無料で利用できるため、数千円といった少額から高配当株投資を気軽に始められます。
三井住友カードを使った「クレカ積立」や、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」など、ポイントサービスも非常に充実しています。
まとめ
この記事では、新NISAの成長投資枠を活用した日本株の個別株投資について、始め方から銘柄の選び方、注意点までを解説しました。
内容を整理します。
- 2025年現在の日本株は米国株をしのぐ好調なパフォーマンスでおすすめ
- 投資スタイルに合わせて成長株・高配当株・株主優待の3つの視点から銘柄を選ぶ
- 一つの銘柄に集中せず複数の銘柄・業種に分散投資を心がける
新NISAは利益が非課税になる制度で、成長投資枠を使えばお得に個別株に挑戦できます。
ただし、投資にはリスクが伴います。
企業業績の確認や分散投資といった基本を忘れずに、冷静な判断を心がけましょう。
ぜひ本記事を参考に、賢く個別株投資を始めてみてください。